・・・え!?
元・・・じゃなくて冷血王子様と席前後!?
あたしは冷血王子様の前の席に腰をおろした。
あたしは机に顔を伏せた振りをして後ろを見る。
・・・やっぱり似てる。
も、冷血王子様は机に肘を付いて窓の外を見ている。
横顔だけでも絵になるなんて・・・
すると、あたし視線に気づいたのか冷血王子様とバチっと目が合った。
「えっ!?や、その別にぬぬ盗み見てなんか・・・」
あたしは慌てて前を向く。
「番号順に廊下に並べー!体育館に移動するぞ!」
なんとか、先生のおかげで・・・
冷血王子様は興味なさそうにあたしから視線を外すと廊下に向かって行った。
ほんと、冷血。
そこは元と似ていない・・・
みんなの後に続きあたしも廊下に並んで体育館に向かった。

