「ここ、ゲストルームだから好きに使え。」
げ、ゲストルーム!?
中にはお風呂もトイレもついていた。
「ちょっと、伊月。……ほんとうに泊まっていいの?」
「なら、この雨の中帰るか?」
「遠慮なく泊まらせていただきます!!」
部屋に荷物をおいてリビングに行ってみると絶句した。
「シンデレラ城かここは?」
何でシャンデリアがあるのよ!?
天井高っ!景色きれっ!
もう、完敗でございます。
「お前、風邪引くからさっさと風呂入って来い。」
スエットを手渡されたあたしはそのままお風呂へ直行した。
お風呂が綺麗だったことはもう、言うまでもないだろう。
冷え切っていた身体はなんとか温まった。
伊月が渡してくれたスエットは洗剤の香りと伊月の匂いがした。
濡れた下着を着るわけにいかないのでもう仕方なく、ノーブラ、ノーパンだ。

