「二人で話し合って決めたことなんで……」
そう言った、香穂ちゃんはどこか切なそうな表情を浮かべて。
「……でも、まだ好きなんじゃない…の?」
香穂ちゃんは下を向いて黙り込むばかり。
まだ、好きなのに別れなきゃいけないの?
まだ、二人は想い合ってるのに離れなきゃいけないの?
そんなのおかしいと思う。
「香穂ちゃん。伊月ともう一度話し合ったら?このままじゃダメだよ。」
香穂ちゃんは思い立ったように立ち上がった。
「美和ちゃん……ありがとう。でもね、もう別々の道を歩き出した彼を引き止めることは出来ない。」
香穂ちゃんは無理した笑顔をあたしに向け昇降口を抜けて行った。

