「美和サイコーーー!!」
昇降口に向かう途中の廊下で緒形はいきなり叫びだした。
「ちょっ、うるさいって!」
ただ、協力するって言っただけなのに。
すごく単純なヤツ。
すると、緒形は何を思ったのかあたしの肩を抱いた。
「オレらって何かと気が合うくね?」
「は?調子乗んなバカ!」
「んー。オレ、美和を好きになったらよかったかなー?」
…………!?
あたしは慌てて肩に回った緒形の腕をのけた。
「な、何言ってんの!?ほ、ほら!すぐ二股!だから彼女出来ないんだよ!」
「かもなー。遊びの相手はいーっぱいいんだけどなー。」
自慢か?それ自慢じゃないですけど?
「あんたね、もっと学習しなさいよ!」
「オレはさ、美和みたいな相談出来る女友達なんていなかったから。今、すんげー嬉しいんだけど?」
そう、不意に笑った緒形はとてもいい顔をしていた。

