………はい?
「え、えんぴつ……?」
何だかどこかで聞いたことがあるような……。
「あっ、ごめんなさい…。彼氏がいつも楽しそうに話すもんで……」
「彼氏って……?まさかーーー」
ちょうどその時だった。
「香穂っ!お前どこ行って……」
少し息を切らしながら走ってきたのは、伊月だった。
あたしを見て驚く伊月は彼女の手をとってきた道を戻って行った。
そんなにあたしのこと嫌わなくったっていいじゃん。
あの子が伊月の彼女。
フランス人のクォーターか。
後ろから見ても二人はお似合いのカップルに見えた。
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