華奢なそのスタイルのいい体型にぱっちりとした二重まぶた。
まるで外国のお人形みたいだ。
どこかで見たような……
「はぁ、はぁ………あの、焼きそばパンまだありますか?」
その女の子は息を切らしながら、おばちゃんにそう言った。
こんな可愛い子が焼きそばパン?
ウソでしょ?あたしだけだと思ってた。なんか安心した。
「あ〜ごめんねぇ。さっき売れちゃったよ。また今度きてね〜」
おばちゃんにそう言われガッカリと肩を落とした女の子。
そんなに焼きそばパンが好きなのかな?
「あ、あの……よかったら?」
あたしは女の子の前に焼きそばパンを差し出した。
「え……?譲ってくれるんですか?」
その瞬間、彼女の目はキラキラと輝いた。
ノックアウトだな。

