またここで君に逢えたら〜*I love you even if far*〜



……え!?

あたし呼ばれた!?

でも、なんで伊月は呼び出しされないの?


あたしはみんなを待たせていることを知りダッシュで視聴覚室に向かった。



その途中階段で後ろから腕を引っ張られた。


「……そっち図書室。視聴覚室は3階。」


聞き覚えのあるその声にあたしは振り返る。



「………伊月。どうして……」


目の前にはあたしの腕を掴む伊月の姿が。


「は?どうしてじゃねーよ。お前が委員会に遅いから捜し回ってたんだよ、こっちは!……帰ってたらブッ殺すとこだった。」


「……なっ!ブッ殺す!?ーーーーー捜し回ってたって…あたしの台詞なんですけど?」



すると、伊月は意味がわからないといった顔であたしを睨んだ。


「なんでお前が俺を捜すんだよ。」