サッカー部員たちと楽しく話すアイツを見ていたら何だか胸がほころんだ。
きっと、あたしにはあんな笑顔見せてくれないんだろうな。
あたしは気づかれないように後をつけた。
「じゃーまたなー」
おっ!お別れのお時間か!?
冷血王子は一人歩いています!
こりゃ大チャンス!!
って……ちょっと待て。なんかこれって…
「ストーカー……だよ。」
「ですよね〜………えっ!?ギャっすいま、………ごめんなさい」
なんとあっけなく冷血王子にバレていたらしい。
「何だよ。陸上部に体験入部までして俺に待ってたのか?バレねーとでも思った?」
ギクっーーーーーー
「な、なんのことかね?あた、あたしは純粋に陸上部に……」
すると、冷血王子は苦笑した。
「持久走のときずっとサッカー部ガン見してたじゃねーか。よくそんなウソつけんな〜。」
全部バレていたらしい。汗

