「何のこと?え!?言いなさいよ!」 あたしはしかめっ面でニナを見つめた。 「しょうがないなー。これ、内緒だよ?」 ニナはそう言うと、あたしに耳打ちした。 「………えぇ!?」 . . . . 放課後、あたしは部活の終わる最終下校まで待っていた。 というか……… 「蒼井さんがまさか陸上に興味があるなんてねぇ〜。」 あたしはこの日だけ、陸上部に体験入部したのだった。 そう、それは隣でサッカーの練習をしているから。