「美和っーー!よかった。美和もどっか行っちゃうんじゃないかって心配で心配で……。」


ニナは目を真っ赤にして泣いていた。


もし、あたしが死んでいたらニナや悠宇にまた辛い思いさせてたのかもしれない。


「ごめんなさい。本当にごめんなさい。」


ニナは優しくあたしの手を握ってくれた。

「美和。もうこんな危ないことすんなよ。」


悠宇も手を握ってくれて。

あたしはこんな人たちをおいて死のうとしたなんてバカだった。


「美和、危ねえから早くそこから降りろ。」


丁度そのとき、冷血王子が去って行こうとしていた。


「うん。……あっ!冷…伊月待って、ありが……ーーーーーキャ」



あたしは柵にから降りようとしてバランスを崩し海に飲み込まれていった。


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