そのうち、



「1年生のみなさん、体育館に集合してください」



というアナウンスが流れる。



あたしたちはカバンを教室に置いて、ゾロゾロと体育館へと向かう。










…いないよ。



佐倉が、いない。



せっかく同じ高校に進学できたのに、クラスが違ったらなんの意味もない。



毎日佐倉の姿を確認して、あの元気な声を聞かなくちゃ、




あたしの1日は、始まらないんだよ…。