……どうしようか。




「野上、俺のこと“快くん”って普通に呼んでるし。あんな感じで普通に呼べばいーのに」





……そうなんだよね。




あんな風に、気軽に呼びたい。




「野上さん…佐倉のこと、どう思ってるのかな……」




つい、そんなことを言ってしまった。




こんなこと、佐倉に質問したって困るだけなのに。












「なんとも思ってないんじゃないかな~」




佐倉はすぐにそう返してきた。




「なんとも思ってないって、ホントにそう思う!?

クラスの女子ともあんまり話さない野上さんが、佐倉には笑いかけたり、返事をかえしたりしてるんだよ?」





それを気がついてないっていうなら、




佐倉は相当鈍感だよ。