君の笑顔に恋してる❤

佐倉の新品の上履きは、踵がもう潰れてる。



上履きを掴み、そっと佐倉に差し出す。



そしたら受け取る佐倉と、少し指が触れ合った。







キャーッ!



もう、こんなことだけでもときめいちゃうよ。



あたしのドキドキを知るはずもない佐倉は、



無防備な笑顔をあたしに向ける。



「ありがとな」



「うん。でも、ちゃんと履かなきゃまた飛ぶよ?」




あたしがそう言うと、



「買ったときより足がデカくなった」



なんて言ってくる。



「アハハ!どんな理由!?」



あたしは思わず、笑い声を上げてしまった。