紫羽は至って落ち着いているようだ。 永倉の前に立って、 木刀を腰の横に持っていく。 ……あの構えは居合いの…!? しかも俺と同じ、左利きの構えだ。 武士で左利きの奴は少ない。 だから俺のような者は、 白い目で見られるのだ。