[斎藤一side]



ひとまず部屋に戻った俺たち。

何もせずに、ただぼーっとする。



紫羽「・・・ねぇ、一くん。」

不意に紫羽が口を開いた。

斎藤「・・・なんだ?」

紫羽「・・・寂しくないの?」

斎藤「何が?」

紫羽「ここを離れること。

私は、少しの間しか一緒にいなかったけど、
新選組のみんなと離れるのは、寂しい。


一生会えない訳でもないけど、それでもあんまり会えないだろうし・・・」



俺は微かに震える紫羽の手を握った。