例の浪士とは、紫羽が倒した浪士のことだ。 俺が戻ってきたころに、目を覚ましたらしい。 浪士の名前は古高俊太郎。 そいつは長州の間者だ。 斎藤「新八。それで、なんて言ってたんだ?」 永倉「風の強い日を選んで京の町に火を放ち、 その機に乗じて天子様を長州に連れ出す――――だとよ。」