「きょ…恭介先生落ち着いて!イケメンだから落ち着いて!」

「ほぉ…言い訳でもしたいのか?」

「滅相もございません!」

「よし、じゃあ黙ってろ」

恭ちゃぁぁん!!!

よしじゃないよ!!

確かに寝たことは謝るけどさ!

引きずることもないじゃん!

そして連れてこられた場所は部室。

「あれ?怒らないの?」

「取って喰うほど俺は暇じゃねーんだ」

「じゃあ何で部室?」

「んぁ?」

「だから何で部室なの?」

一回で聞けよ!

「あぁ…毎度毎度、迷子になられると探すにも一苦労だから連れてきてやったんだよ」

「いやいや、あたし今日亜鶴葉から地図貰ったけど」

「………それを早く言えよ」

いやいや、言うも何も先に聞かずに連れ出したんでしょーが!

「んじゃ、俺は帰るわ」

誰が恭ちゃんに感謝するか!バーカ!

「寝た分でプリント十枚な」

鬼っ!!

この人、鬼っ!!

容赦ないね!この人!!

と、思っているうちにいなくなりました。

「美緒ちゃん何してるの?」

あ、楓ですね。

「………楓ぇー!!!」

「うわっ!?美緒ちゃん大胆だね!」

あたしだって泣きすがりたくなるときもあるんだよ!バカヤロー!