「彩音ちゃ~ん…あたし、どうしよう…」

「まだ部活のことで悩んでるの?」

あたしは海濃 美緒

黒髪のポニーテールで猫目のごく普通の高校生…だと思う。

今はどこの部活にはいろうか迷っている最中なのです。

高校生活にとって重要なのは部活だと言える ……多分。

中学時代の部活にすればいいじゃないかと思うだろう、でもそれではダメなんだ!

中学生の頃はサッカー部に入っていたし性格も男の子ぽかったと思う。

皆からは勿体ないと言われてた。

そして最近アホ毛が立っていることと背が伸びないことが悩みだ。

今、言うことでもないけど。

「彩音ちゃんはどこの部にはいった?」

「私?」

「うん、彩音ちゃん」

「私は…茶道部にはいったけど」

あたしはその一言にポカーンと口をあける。

彩音ちゃんが輝かしく見える。

彩音ちゃんが輝いて見えるだと!?

ちなみにこの子は槊威 彩音ちゃん

とても頭がよくて美人です…うらやましいです。

「まったく…部活紹介の紙が中庭にある掲示板に……っていない」



今の季節は春、桜が散る時期だ。

一応、あたしはこの春から高校生になったばかりだ。

部活どうしよう…。

部活…部活……日常部?

あたしはある紙に目が止まった。

いや、正しくは日常探偵部みたいだ。

あたしはなんとなく気になり、紙を剥ぎ取って教室に向かって走った。