あたしの意識が戻り、異常がないことを検査され、めでたくも一日で退院となった。
しばらく痛みが続くみたいだが、こうやって元気に退院出来たのも隼斗のおかげだろう。
「隼斗、ありがとう」
出来る限りの笑顔を送る。
ありがとう、助けてくれて。
守ってくれて、ありがとう。
やっぱり、ううんと首を振る隼斗。
「これからは、もっともっと大切にするから」
その言葉、信じてもいいの?
「美優、危ないところに自分から入ってく癖があるみたいだし」
「え?」
思わず隼斗を見上げる。
すると、
「……何でもない」
楽しそうに隼斗は笑っていた。