「……よ、てめぇ!」
「……」
「美優が死んだらどうするつもりだったんだ!?」
「……」
「何か言え!言いやがれ!!」
荒々しい声が聞こえ、あたしは目を開いた。
あたしは真っ白な部屋に寝ているみたいで、遠くに見慣れた二人がいた。
オレンジの髪の男が鬼の形相をして、焦げ茶の髪の男の胸ぐらを掴んでいる。
オレンジの髪の男の右手は高く上がり、硬い拳を作っていて……
「駄目っ!
淳ちゃん、やめて!!」
あたしは大声で叫んでいた。
その瞬間胸に激痛が走り、
「うっ……」
胸を押さえて背を丸める。
一体、あたしはどうしてしまったのか。



