その瞬間、腹部に激痛が走る。 あたしは腹を押さえ、その場に倒れこんだ。 鉄の味がして、何かが口から零れ落ちるのが分かった。 「美優!!」 隼斗の叫び声が聞こえる。 それも次第に小さくなり、 「てめえら………」 隼斗の唸り声が聞こえたかと思った瞬間、 あたしは真っ暗な闇の中に沈んでいった。