こういう時、いつも淳ちゃんが助けに来てくれた。 それはもう、スーパーマンみたいに。 だけど今は…… 「何してるんですか?」 冷ややかな声が聞こえた。 あたしはその声を知っていた。 だけど、あたしにはもっともっと優しくて、温かくて…… 「隼斗……」 思わず名前を呼んでしまう。 優しい彼にすがってしまう。 あたしの頬を、新しい雫が伝った。