「隼斗と上手くいってんだって?」 何と翼があたしの隣の席へとドカドカ歩いてきて、どさっと荷物を放り投げる。 そして、触れて欲しくない核心にいきなり迫る。 「あぁ……まぁ……」 曖昧な返事しか出来ないあたしに、照れちゃってと笑う翼。 ……本当に空気が読めない。 だけど、それはよしとして…… それは百歩譲ったとして…… 「なんで翼がここにいるわけ?」 一番の疑問はそこだった。 だって、翼は工学部。 あたしとは授業が違うはず。