あたしはベンチから立ち上がり、淳ちゃんと隼斗の方へと向かう。 早くしなきゃ。 隼斗はいい人だって、淳ちゃんに伝えなきゃ! その一心だった。 やがて低い声が聞こえてきて…… その言葉がはっきり聞こえるようになってきて…… 木の陰から二人をみた瞬間、あたしは凍りついていた。