隼斗の運転は、やっぱり安全運転だった。 ハンドリングに安定感があって、少しも危険を感じられなかった。 隼斗、あたしのことを大事にしてくれているのかなぁ。 そう思うとなんだか嬉しくなって。 知らない間ににやけてしまう。 まだまだ冷たい春の風が、あたしの頬を容赦なく打つ。 冷えた頬を温めるように、あたしは隼斗の背中に顔を埋めた。 隼斗の背中は大きくて、力強くて。 弱いあたしを守ってくれているみたいだった。 ずっとこうしていたい。 なんだか心地よい。