ある日の昼過ぎ、授業を終えて隼人の病室へ向かう。 これがあたしの日課になっていた。 近くの花屋で買った紫陽花に、美味しそうなゼリー。 隼人、喜んでくれるかな。 自然と顔は綻んでいた。 隼人はベッドの上で、またまた難しそうな数学の本を読んでいて。 感心してしまうあたしがいた。 「このままだと、本当に留年だからさ」 隼人は困ったように笑う。 「ただでさえこの傷で学校に行ったら、おかしな目で見られそうだよね。 ……どんな素行の悪い不良かって」