素敵彼氏の裏の顔










あたしの声があまりにも大きく響き、あたしは顔を上げた。

頬が濡れ、視界がぼんやりしている。

そのぼんやりした視線の先には、相変わらず綺麗な隼人の顔があって……





「隼人!?」




思わず覗き込むが、先ほどと同じように微かにマスクが曇っていた。



よかった、生きている。







それより、あたしはこんな時に嫌な夢を見ていたみたいだ。

隼人のベッドに寄りかかり、布団に顔を埋めて。

あれは夢のはずだが、やたらリアルに感じる。

目の奥に満開の黄色い花がしっかり焼き付いていた。





隼人はさよならと言ったね。

……行ってしまうのかな?

あのお花畑の向こうに。






胸が痛い。

苦しくて死んでしまいそう。




神様、隼人を行かせないでください。

隼人が死んでしまうなら、あたしのこの身を差し出します。





胸の中で必死に祈った。