素敵彼氏の裏の顔






嘘だよね。

隼人は伝説の男じゃないの?

本気を出したら、どんな相手だって余裕じゃないの?







信じられなかった。

冗談だと思った。

だけど、ぴくりともしない隼人を見て、現実を認めざるを得なかった。

それと同時に恐怖が襲ってきて。

隼人、死んでしまったらどうしよう。

震えが止まらなかった。






隼人はあたしに、あんなに温かい気持ちを教えてくれて。

自分をしっかり持つことを教えてくれて。

そんな隼人がいなかったら、あたしは死んでしまうかもしれない。