ヤクザたちが隼人に怒らないはずがない。
「てめぇ……」
ソファーから立ち上がり、隼人に拳を振り下ろしたが、隼人は見事にそれを避ける。
「やめてもらえません?」
その声は、不気味なまでに静かだ。
「俺……
今日は最強に機嫌が悪いですよ」
そう言ってヤクザの拳を掴む隼人。
ヤクザが顔を歪める。
「くそっ、てめぇ!!」
手を掴まれている男は怒りのままに、隼人に蹴りを放つ。
男の足は隼人の胴に入り、重い音を立てた。
「ひゃっ」
思わず声を漏らすあたし。
そんなあたしを見て、淳ちゃんが先輩たちに合図をする。
「美優ちゃん、いくよ」
先輩たちは震えながらもあたしの手を引き、バーから連れ出そうとした。



