あたしはぽかーんとあやちゃんを見ていた。
胸が締め付けられる思いだった。
毎度のことながら、隼人を疑っている自分を愚かに思う。
これで、利枝が元カノでも何でもないことがはっきりした。
辛かったんだね。
苦しかったんだね。
「結局、お母さんはお父さんと離婚した。
もっと早く離婚すれば良かったのに、最後までお父さんが好きだったみたい」
胸が苦しい。
何とも言えない切なさに襲われる。
「そんなお兄ちゃんだったから……
美優ちゃんみたいな人が出来て嬉しい」
辛そうなあやちゃんの顔が、一瞬で明るくなる。
そんなあやちゃんを見ると、少しずつ元気が湧いてきた。
「あたしも、恋が出来そうだよ」
うん、あやちゃんならきっといい人が見つかるよ。
何てったって、あの隼人の妹だから。



