だけど…… 久しぶりにお兄ちゃんと会った。 お兄ちゃんは誰もいない公園で、煙草を吸っていた。 そして、虚ろな目で宙を眺める。 その口から出た言葉は…… 「あや。 ……好きな男、出来たか?」 唖然とした。 荒れ狂っているお兄ちゃんの口から、恋愛の話が漏れるなんて。 だけど生憎、好きな人なんてできない。 「トラウマになってるのかな」 あたしがそう言うと、 「俺も」 お兄ちゃんはポツリと答えた。 「女っつうモンが、汚く思えて仕方ねぇ」