隼斗はどうしてこんなに優しいのか。 自分の楽しみや時間を割いてまで、あたしを元気にしようとしてくれる。 それに…… 二人で出かけるって…… デートだよね!? 隼斗はいいのかな、あたしなんかで。 こんな平凡なあたしなんかで。 愚かなあたしは優しい隼斗を完全に信じ込んでいて、 彼の黒い部分に少しも疑問を抱くことなんてなかったのだ。