淳ちゃんのお母さんは本当に穏やかな人だ。 こんな人から、どうしてあんなに荒っぽい淳ちゃんが産まれるのだろうか。 そんなことを考えていると、向こうから走ってきていた白いコンパクトカーが不意に家の前で停まった。 そして…… 「あぁ……マジうぜぇ…… てめぇ殺す」 悪態をつきながら淳ちゃんが助手席から転がり出た。 文字通り、転がり出たのだ。 その瞬間、辺り一面アルコールの匂いで包まれる。 きっと、かなり飲んだのだろう。 我を忘れるまで。 目が点のあたし。 淳ちゃんは相変わらずのおバカだ。