素敵彼氏の裏の顔




静かな部屋の中で、あたしは隼斗に淳ちゃんのことを話した。




淳ちゃんに頼って生きてきたこと。

淳ちゃんに守られていたこと。

密かに淳ちゃんに恋心を抱いていたこと。

だけど、淳ちゃんには彼女がいたこと。




涙を堪え、俯きながら話すあたしを見て、隼斗はうんうんとただ頷いていた。





「淳ちゃんはあたしを助けてくれたのに、あたしは淳ちゃんに何も出来なかった」




言葉が胸の奥から溢れてくる。

それを吐き出さずにはいられなかった。