淳ちゃんは周りから好かれていたけど、隼人はきっと…… 「分かるなぁ」 隼人は明るくそう返してくれた。 きっと、あたしに心配されないように元気に振舞っているのかもしれない。 そんなことを考えると、何でこんなことを言ってしまったのかと、惨めな気持ちになる。 あたしは隼人を見上げた。 隼人はいつも通り優しげな顔をしていて。 広場の真ん中に設置されたステージの方を見ている。 その優しい顔の奥には、どんな感情が渦巻いているのだろう。