「おい、てめぇ橘に近寄るなよ!! 仕事しろ、仕事!」 淳ちゃんは隼人と先輩の間に割り込み、ぐいっと引き離した。 何となく、隼人を守ってくれたのかな、と思った。 そんなさりげない淳ちゃんの優しさに、心を打たれてしまう。 それは隼人だって然りだ。 「ありがとう、城内」 小さくそう言うと、 「てめぇに礼など言われたくねぇ」 紅くなってそっぽを向いた。