「美優って元気だね」



笑いながら隼斗が言う。




「さっきまで俯いてたから心配してたけど、元気なら良かったよ」



「え……」




酔ったあたしの胸に、隼斗の言葉がグサグサと突き刺さる。

それと同時に、保っていた何かにヒビが入った気がした。

まるで、薄いガラスが割れるように。