金髪は足を組み、紙コップに口を付けながら低い声で話しだした。
遠くを見つめ、悩ましげに眉をひそめて。
「あいつ、昔から時々すごく辛そうな顔をしていた。
学校のガラスを割った時。
カツアゲをした時。
喧嘩のあと、傷ついた相手を見た時。
あいつは望んでいないのに、やらないといけなかった。
西高のプライドのためにも。
そして、その責任を全て被っていた」
何だかその光景が目に浮かぶようで胸が痛い。
「神木はなりたくて最強になった訳じゃねぇ。
俺たちが最強にしてしまった。
あいつは、悪役を買って出ていたんだ」



