「お……お前!!」
不意に声がして、あたしは顔を上げた。
きっと酷い顔をしていたのだろう。
あたしに声をかけた人物は、ぎょっとした顔をした。
それ以上にあたしはぎょっとしていた。
だって、あたしの前に立っていた人物は……
革のパンツに黒いジャケット、そして、輝く金髪。
そいつは他ならぬ、隼人の高校時代の同級生だったのだ。
隼人は優しいが、この金髪は当時のままで……
前に酷い仕打ちをされたことを思い出した。
それ以上に金髪は、隼人に対する恐怖を思い出したのだろう。
強張るあたしに対して、
「こ……この前は悪かった」
微かに震える声で謝った。



