あたしは一人で家路につく。 辺りはすっかり闇に包まれていた。 一人っきりで寂しい。 そう思ったこともあったけど、今は自然と平気だった。 それは、隼人や淳ちゃんといった素敵な人たちが、あたしの周りにいてくれるからかもしれない。 人にすがっちゃいけないと思ったけど、きっと、すがっている訳ではないよね。 お互いを必要としているだけだよね。 隼人の笑顔を思い浮かべ、あたしも自然に笑っていた。