「それより、何の用?」 開き直ったように隼人が聞くと、 「仕方ねぇからお前を迎えに来てやった」 待ってましたと言わんばかりに淳ちゃんが笑う。 「美優には悪いけど、俺たちこれから用事あんだよ」 淳ちゃんの言葉に、 「はぁ!?」 隼人が再び素っ頓狂な声を上げる。 そんな隼人の堪忍袋の緒はとうとう切れてしまったようで、 「ざけんな、城内。 誰もてめぇに用事なんてねぇよ! 消えろ。 消えないなら、消してやる」 そう凄み、淳ちゃんの胸ぐらを掴んでいた。