「美優、ごめんね、不安にして」 隼人の優しい声が聞こえ、あたしの髪を大きな手が撫でる。 「だけど、大丈夫だから」 そう言って、隼人はあたしの頭に頬を付ける。 「ほら、こんなに緊張してる」 あたしを包みこむ隼人の身体から、速い鼓動を感じる。 「俺だって、美優と同じ」 どういう意味だろう。 きっとあたし、隼人の言葉に言いくるめられている。 そう思いながらも、隼人の身体に触れられるのが嬉しくて。 ぎゅっとシャツを掴んだ。