「てめぇが城内の女か」 目の前の男は、地面に座り身を震わせているあたしを見下ろし、唇を歪めた。 金色に輝く髪。 だらしなく開けられているボタン。 そこから除く鋼みたいな胸元は、この男がただ者でないことを物語っていた。 「てめぇには罪はねぇけどな。 ……付き合ってもらうぞ」 否応なしに手を引っ張られ、身を浮かすあたし。 全身に震えが走った。