素敵彼氏の裏の顔







ドキドキドキドキ……





鼓動だけがただ速くて。

腰を抜かしたあたしは、恐怖のあまり身体に力が入らなかった。




追いかけなきゃ。

隼人に何かあったら……

いや、隼人が何かしてしまったら……!!






なんとか立ち上がる。

身体の震えは治まらないが、歩くことは出来そうだ。

金髪に思いっきり引っ張られた髪の生え際が痛み、ぱらぱらと毛が舞い落ちた。

肋骨だってズキズキと痛む。




ボロボロの身体で、あたしは隼人たちが消えていった校舎の裏へと急いだ。