素敵彼氏の裏の顔




隼人は金髪の目の前で止まった。

そして、隼人らしくない……いや、神木そのものの死んだような瞳で金髪を睨み下ろした。



あたしは視界に入っていないのだろうか。

その視線はあたしに向けられることはないのに、身体を震えが走る。

冷や汗が全身から噴き出す。

心が冷えて、恐怖でいっぱいになる。





さすがの金髪も、事態がおかしいことに気付いたようで。

瀕死の魚のように、口をパクパクさせていた。

顔は血の気がなく、真っ青だ。






「来い」




隼人は静かにそう言った。

静かだが、否と言わせない迫力があった。