「ちょうどいい。 城内は何も教えてくれねぇから」 そう言った金髪は、にやりと笑った。 何だか裏のありそうな、不気味な笑いだった。 かつての隼人と同じ種類の人間。 そして、あたしはこういう人間を恐れている。 淳ちゃんみたいに堂々と胸を張って追い払えばいいのに。 だけど、恐怖で何も出来なくなってしまうのだ。