「結局、俺と城内はタイマンを張った。
場所は深夜の工事現場。
腕はおそらく互角。
だけど……
俺の頭の上にあった、古びた看板が外れて。
それは真っ逆さまに俺に向かって落ちていて。
ヤバいと思った時……
城内が助けてくれた」
「え?」
「看板は城内に突き刺って、城内は出血多量で運び込まれて」
「え!?」
「……死にかけたらしい」
隼斗の声は震えていた。
声だけじゃない。
手も胸も……全身が震えていた。
そうなんだ。
淳ちゃんの大怪我は、淳ちゃんが隼斗を助けようとしたから……。
それを誰にも言わない淳ちゃんは本当にかっこいい。
少しだけ、見直したよ。



