「中学生の時に、道を踏み外した。
俺は、運動神経だけはいい男だった。
だから、喧嘩では負けなかった。
次第に周りが俺を恐れて、それが快感になっていった」
隼斗は淡々と話すが、少しだけ……少しだけ身体が震えている。
「高校は、迷わず西高を選んだ。
西高は悪い生徒を選りすぐったような学校だから。
そこでトップに立ったら、刃向かう人なんて誰もいないと思った」
馬鹿だよね、と隼斗は笑う。
だけど、悲しい悲しい笑い声だった。
隼斗は泣いているのではないかとさえ思え、顔を上げることすらできないあたし。
黙ってうんうんと頷いた。



