そんな中、ふと頭に思い浮かぶさっきの光景。
淳ちゃんが、明らかにガラの悪い男に目をつけられていた。
「隼斗……」
駄目だとは分かっている。
隼人は、ただの大学生。
それを一番望まないのは、他ならぬあたし。
だけど……
だけど淳ちゃんが……
「淳ちゃんを助けて……」
「え?」
「もしかしたら、淳ちゃんまで暴力団に……」
あたしを包む隼人の手が、さらに緩む。
隼人はどんな顔をしているのか、怖くて見ることすら出来なかった。
これじゃ、隼斗を利用しているみたいじゃん。
こんなんじゃ、西高の奴らと変わらないじゃん。



