心を落ち着けよう、落ち着けようとする。
だけど手が震え、グラスからジュースが零れてしまう。
隼斗が慌ててあたしの手を支えるが、ビクッと身を引いてしまった。
何しているんだろう、あたし。
狭い部屋に、隼斗と二人。
色々と想像を巡らせてしまう。
淳ちゃんの言葉を思い出した。
「あいつは、片っ端からヤリ捨てたっつう話だ」
隼斗はきっと慣れている。
その気になれば、あたしを襲うことだって出来るはず。
……そうだよね、隼斗が本気であたしと付き合っているのかどうかも分からない。
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